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解説記事

月ノ美兎オリジナルソング『Moon!!』から見るVR空間でのライブという可能性

投稿日:2018年5月24日 更新日:

『Moon!!』とは、委員長こと月ノ美兎のファンが作成したオリジナルソングである。
委員長は初回の自己紹介で「夢はバーチャルアイドルになること」と語っており、また「アイドルマスターが好き」とも公言している。
それを受けて、『Moon!!』は”それっぽい(アイドルマスターにありそうな)”曲調になっている。歌詞も配信の内容を上手く拾っていて、”洗濯機の上から配信している”、”Youtubeの規約に触れそうなものが映りそうになりとっさにそれを自分のアバターで隠した(私で隠さなきゃ)”といったネタも含まれている。

 

【楽曲試聴】「Moon!!」(歌:月ノ美兎) / 公開日:3月12日

その『Moon!!』が公開されたのが3月12日。製作者iru氏は、動画の投稿と同時に「委員長の曲作ったので聴いてください!」と動画のURL付きで委員長にリプを送る。それに対する委員長の返答が下記の内容。

かねてよりファンアートにコメントをつけることが多かった委員長は、『Moon』に対してもこのようなコメントを残した。全てはここから始まった。

 

【月ノ美兎】委員長が歌う「Moon!!」 / 公開日:3月18日

『Moon!!』の発表より6日後、委員長がラジオ風の進行を行う配信『月ノ美兎の放課後ラジオ』にて、委員長が実際に『Moon!!』を歌った。ファンが作った二次創作が公式に拾われるという、今までのコンテンツでは見られなかった流れがやってくる。

この時の盛り上がりたるや素晴らしく、コメントは大いに盛り上がっていた。
『Moon!!』はファンからの評価も高く、コールと呼ばれるものを視聴者がコメントで入れたり、『Moon!!をピアノで轢いてみた』といった三次創作も数多く作られている。

この頃には『Moon!!』のコールの雛形は完成されており、委員長が実際に歌ったことで、より”っぽく”しようと、この動画ではそれらのコメントが多く見られる。

※コール:アイドルのライブで観客が任意でいれる掛け声のこと。アイドルマスターのライブでもコールが存在する。

 

【月ノ美兎】「Moon!!」にOP動画を付けてみた / 公開日:3月27日

委員長が『Moon!!』を歌った配信より9日後、今度は新たなファンが『Moon!!』にOP風映像を付けた動画が投稿する。相変わらず素晴らしいクオリティである。

二次・三次創作が活発な委員長の動画界隈。ファンの人がコールを入れた動画も出るかと思われていたが、しかし、その動画はなかなか登場しなかった。

 

一ヶ月の空白期間

『Moon!!』のコールを入れた動画が出現しなかった理由、筆者の考えになるが、それはコールの正解が分からなかったからだと思っている。

というのも、コールは歌をかぶらせるようにするのはマナー違反とする見方があるらしい。しかし、『Moon!!』のコールは歌に被らせない形では難しく、早口にすれば被らせないことも可能なのだが、それはアイドルのコールっぽくはならない。
このような状態から「正しいコールとはどれなのか?」が決められず、ファンの方々もコール入りの動画が作りにくい流れが続いていた、と筆者は思っている。

上記の動画はこの頃に唯一公開されたコール入り動画。歌に被らせないように入れている。アカペラアレンジというのもあるが、コールがスゴくおしゃれでアイドルのコールっぽくはない。しかし、これはこれで魅力的である……!

 

そんな「Moon!!のコールはどうなるんだ?」という空気感を切り開いたのは、委員長本人だった。

 

月ノ美兎、キモオタボイスで『Moon!!』にコール / 公開日:5月6日

5月6日に行われた委員長の配信『質問箱からの卒業』は、”質問箱にまで手が回らない状態になったため、溜まっている質問を読み上げて、それで質問箱の募集を打ち切りとする”といった内容で行われた。

この配信の中で、「もし、よろしければ、キモオタボイスで『Moon!!』のコールをしていただけたら嬉しいです。コール練習動画が、ニコニコにあるのでご参考ください」という質問が届く。委員長はそれを受けて、ボイスチェンジャーで声質を変えて、『Moon!!』の動画に自分でコールを入れた。それが上記の動画である。

「言いたいことがあるんだよ!」から始まっているコールだが、『Moon!!』の動画のコメントにそれは一切入っていない。委員長がこの日いきなりぶっこんできたコールである。
これはガチ恋口上と呼ばれるもので、AKBや地下アイドルのコールとして使われるのが主流のようだ。アイドルマスターのライブでもほとんど使われていない。この日、委員長がガチ恋口上を持ってきたのは、「これを入れたほうが面白くなる」と思ってのことだと思われる。実際、面白い。さすが委員長である。

委員長自らが「コールはこうするんだ!」という回答を示したことで、Moon!!のコールはどうなるんだ空気(筆者が勝手に感じていた説有り)は払拭された。それも歌かぶり有り、歌が終わった後にガチ恋口上を続けまくるという、実際のライブでやったら出禁になるレベルのキモさを持ってである。

委員長はかつてこう言っていた。親友がうんこを漏らしたら自分もうんこを漏らすべきであると。今回の委員長は、親友(ファン)がうんこ漏らしたそうだったので、自分が先にうんこを漏らしたのではないだろうか? これぐらいキモくていいんだぞと、空気なんか読まなくていいんだぞと、委員長はそう言いたくて今回のコールをぶっこんできたのではないだろうか?(筆者が勝手にそう考えてるだけ説は大いにある)

 

【彼ピッピ36人】Moon!!コールしてみた【月ノ美兎】 / 公開日:5月21日

委員長がコールを入れた配信の後、『Moon!!』のコール入り動画が見られるようになる。その中でも特に大きいのが上記の動画だ。有志たち36人が声を入れて、実際のライブ風に仕上げた動画である。

『Moon!!』の雛形が完成した状態から約2ヶ月、委員長が実際にコールをしてから二週間後、ついにリスナーが見たかった(と筆者が勝手に思っている)コール入りライブ調風の動画が、ここに誕生したのだ……!

 

この先は

ここまでの流れを見ると、リスナー側はやりたいことをやり、委員長はそれに答えようとしている。じゃあ次のはどうなるのか、それはもう、実際にライブしかないだろう。

しかし委員長1人のために現実世界でのライブは現実的ではない。ではどこで行うのか、それはVR空間で行う形になるのではないだろうか?
委員長は既に3Dモデルが作成されている。またclusterというVR空間で、委員長が『Moon!!』を歌い、参加者がコールも入れるという試みもあった。

下記のURLは歌う時間へリンク
https://youtu.be/Z6mCPgK5IUA?t=48m32s

委員長側は音楽に合わせて歌うのが難しいようで、リスナー側も専用のコールが用意されておらず、十分なライブ感とは言えない。しかし、クオリティが上がればVR空間のライブはかなり”来る”と可能性を感じられる内容になっていた。

委員長がVR空間のライブという雛形を作れば、VR空間でVtuberがライブをし、リスナーがコールやヲタ芸を行うという姿は、そう遠くない未来なのかもしれない。

 

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ROUSHI

ROUSHI

まとライバーの管理人。急速に発展していくVTuber業界を見て、「やべえ、このままだと情報が多すぎて整理しきれなくなっぞ!」と思いサイトを立ち上げる。VTuberがどのように可能性を広げていったのか、VTuberの文脈をまとめたいと考えております。

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