有閑喫茶あにまーれとハニーストラップのupd8への参加が報じられました。
【新メンバー発表1/2】
本日、upd8に「有閑喫茶あにまーれ」が参加しました!新メンバー:
■有閑喫茶あにまーれ
因幡はねる@Haneru_Inaba
宇森ひなこ@Hinako_Umori
宗谷いちか@Ichika_Souya
日ノ隈らん@Ran_Hinokuma
稲荷くろむ@Kuromu_Inari#あにまーれ #upd8 pic.twitter.com/5wGbkxWQTo— upd8(アップデート) (@project_upd8) 2018年8月30日
upd8って何?
upd8(アップデート)といえば、VTuber界の親分ことキズナアイちゃんが参加するプロジェクトとして知られています。
しかし具体的に何をするところなのか、事務所とは違うのかなど分かりづらい印象があります。
この辺りをupd8参加クリエイターのつのはねあかぎさんが動画にて解説してくれています。
【参加メンバーの要望に応じて受けられるサポートの例】
収録スタジオのレンタルや収録のサポート
グッズ作成のサポート
コラボの仲介
情報・交流の場の提供
イベント出展機会の提供
その他にも実現したいことがあるのに具体的なやり方がわからないようなことがあれば全般的に相談に乗ってくれたりノウハウを提供してくれたりするようです。
upd8公式サイトによると著作権など法律的な問題のサポートも含まれており、こういった個人では対応しにくい問題にも相談に乗ってくれるのは非常に心強い支援と言えそうです。
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事務所との違い
upd8を運営する会社Activ8(アクティベート)は元々キズナアイちゃんの活動をサポートしていた企業です。具体的な関係性については名言されていないのであくまで推測になりますが、ここで言うサポートとは活動資金の提供元ではあるが、活動方針について指示をしていないと言うニュアンスではないかと思います。
upd8も同様にバーチャルタレントの支援をしながらも活動方針に関与しないことを理念としており、そこが事務所との違いになるのだろうと思います。
しかし一方でバーチャルタレントに興味がある企業との窓口となってタイアップ依頼のような仕事を取ってきてタレントに仲立ちをする点は事務所と共通しているといえるでしょう。
企業との違い
企業VTuberと言っても、企業主導で運営するタイプと、タレントへの支援を主に行って活動は各自に任せるタイプに分かれます。
後者の例となる「にじさんじ」の場合、運営するいちから株式会社による支援はupd8の活動に比較的近く、所属ライバーに機材(iPhone)とアプリ、交流の場などを提供して活動を支援しつつ、クラウドファンディングやグッズ展開、企業依頼といったマネタイズのための活動も行って利益を所属タレントといちからの間で分配するという形態をとっています。
ざっくりと言ってしまえば、支援する対象の枠を最初から決めるのが「にじさんじ」で、有望な対象であれば活動途中からでも支援を受けられるのが「upd8」と考えて良いのかも知れません。
一方で企業主導型のVTuberであればそういった支援にとどまらず動画の編集や企画などまで運営スタッフがしっかりコミットしてくれるため高いコンテンツ力が期待できます。しかし大勢の人間が関わることによって利益を出すことが求められますし、またタレント本人の責任と権限はその分減ってしまうことはデメリットになりえます。
所感
upd8が提供してくれるサポートは「個人VTuberは一人で何でもやらなければいけないから企業VTuberに歯が立たない」という問題の解決になるもののように見えます。
もちろん企業によるプロジェクトなので支援に伴って料金や利益の分配は発生するのでしょうが、「必要に応じた支援のみが得られる」「運営方針に関与されない」、そして公式サイトによれば「現在参加することに費用は発生しない」とのことで、参加することによる不利益は無いと考えてよさそうです。
企業VTuberであるあにまーれとハニストが参加したこともそれを裏付けており、運営会社が行うべき支援を必要に応じてupd8に求めることがより厚い支援と利益に繋がると判断されたのだと思います。
VTuberという生まれたばかりの業界を拡大することは企業・個人の枠を超えた目的意識として共有されているように思えます。upd8はそのための同士達による連盟となるのかもしれません。