YouTubeのBANとは
BANは『禁止令』などの意味を持つ英単語のbanに由来し
インターネット上ではアクセス制限やアカウント削除の意味で使用されます。
YouTubeで「BANされた」と言われる場合、アカウント停止を意味することもありますが、多くは違反した動画が削除されることとそれにあわせて課せられるペナルティのライブ配信の禁止を指すことが多いようです。
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YouTubeポリシー
YouTubeのポリシーにはアカウントの停止(BAN)について次のように記載されています
コミュニティ ガイドライン違反による停止
アカウントが停止される理由には、次のようなものがあります。
コミュニティ ガイドラインまたは利用規約に違反する行為を繰り返し行った。
悪質な嫌がらせ行為(略奪的行為やスパム行為など)が 1 回行われた。
ポリシーに違反する行為(差別的発言、嫌がらせ、なりすましなど)を行った。
簡単にいうとYouTubeで「やってはいけないこと」は大きく分けて3種類あり
1.悪質な嫌がらせ行為 →1回でアウト(アカウント停止)
2.ポリシーに違反する行為 →何回かでアウト
3.コミュニティ ガイドラインまたは利用規約に違反する行為 →繰り返し行うとアウト
のように1から順に厳しくなります。
YouTubeで一番多いのは3の違反で「繰り返し行う」というのは、具体的には三ヶ月間に三回警告を受けた場合にアウトとなり、1回目と2回目はそれぞれライブ配信禁止、動画投稿の禁止のペナルティが与えられます。
この1回目のペナルティであるライブ配信禁止を指してBANと呼ぶケースが多いようです。また、違反した動画もYoutubeから非公開にされます。
ライブ配信禁止は3ヶ月間
ペナルティの期間は3ヶ月間となっています。
最初に警告を受けたときから3ヶ月たてばペナルティが解除されて元の状態に戻ります。
しかし、解除される前に新しい違反をしてしまうと、次は2回目のペナルティである2週間の動画投稿禁止が追加され、ライブ配信禁止もまたそこから3ヶ月間に延長されてしまいます。
さらに3度目の違反をしてしまえばとうとうアカウント停止となります。
BANされたら待つしかないの?
一度だけYouTube側に再審査を申請することもできます。
YouTube側のミスで、何も問題ないのにBANされたというケースも多くありますので
「BANされた」からと言ってそのチャンネルが違反をしていたとは限らないようです。
その場合、再審査申請からすぐに元の状態に戻るようです。
また、場合によってはBANされた理由を修正して再審査申請すれば解除されるケースもあるようです。
BANされたときにしてはいけないこと
動画に警告が来たからと言ってチャンネル所持者がその動画を削除してしまうと
再審査申請ができなくなります。
その場合、例えば違反がYouTube側の間違いだったり、関係ない第三者から著作権違反という言いがかりをつけられただけだったり、本当は修正するだけでOKだったりするようなケースでも
違反が有ったのか無かったのか、悪質だったのか軽いものだったのか、確認することができなくなるので3ヶ月間のペナルティは確定になってしまいます。
再審査申請する予定の場合は、動画の削除は決して行わないようにしましょう。
BANされた理由
違反の内容には『ヌードや性的なコンテンツ』、『有害で危険なコンテンツ』、『不快なコンテンツ(※差別など)』、『暴力的で『生々しいコンテンツ』、『スパム、誤解を招くメタデータ、詐欺』、『脅迫』、『著作権』、『プライバシー』、『なりすまし』、『児童を危険にさらす行為』、『その他』があります。
BANされた場合、どの動画がどの違反に当てはまったのかYouTubeからメールが来るようです。
Vtuber万楽えねさん出所祝い放送
5月25日にopenrecにて万楽えねさんの出所祝い放送が行われる予定です。
YOUTUBEの謹慎期間が明けてついに万楽えねがYOUTUBELIVEに帰ってきます❤5月25日金曜日22:00~月ノ美兎さんと鈴鹿詩子さんをゲストに呼んで出社祝い配信をします❤一体何が起こるのか私にもわかりません❤チャンネル登録してない方はこの機会に是非❤ タグは #万楽えね出所祝い pic.twitter.com/4q1nHMErOc
— 万楽えね♈️2日目東ス20b (@maguraene) 2018年5月18日
えねさんは以前YouTubeで行った生配信が規約違反(性的なコンテンツ)と判定され、ライブ配信が禁止となっていました。
そのことをBAN、あるいは自嘲的に謹慎・投獄と呼んでおり、今回の禁止解除をそれになぞらえて出所と表現しています。
こちらの放送では同じくライブ配信が一時禁止されていた、にじさんじの鈴鹿詩子お姉さんもゲストとして登場する予定です。
今回のケースでは、違反した動画の削除と三ヶ月間の生配信禁止となり、チャンネル自体が削除されるということはありませんでした。
お二人とも他の配信サイトでの生配信を行ってその録画をYouTubeに投稿したり、他の配信者の放送への出演と言う形で活動することは可能でした。
BANの原因
配信していたゲームは万楽えねさんは『Genital Jousting』という、キャラクターが明らかに男性器の形状をしたゲーム、
詩子お姉さんは『カズマと久我山の奇妙な廃校探検』という同人BLゲームでした。
生配信をした翌日に動画が削除され、違反警告が送られてきたそうです。
しかしどちらのゲームもYouTube上には他にも実況配信を行った人がいて、動画も残っており、一体どういう基準で違反と判定されたのかは不明です。
二人とも違反に対して異議申し立てを行ったようで
詩子お姉さんは一ヶ月ほどで「動画を確認したところ、違反していないようです」との連絡が来てBANが解除されたそうですが、万楽えねさんの場合は認められず、今回ようやく三ヶ月の禁止期間が満了となりました。
こういったYouTube側の不透明な判定に対して、動画の内容を確認しているのではなく、ユーザーからの違反報告を一定数受け取ったら自動的にBANするのではないかという噂もあります。
また、今回の件は生配信の制限にとどまりましたが、過去には通告なしに多くのユーザーのアカウントが停止されたことがあり
2017年の1月には、VTuberの元祖であるキズナアイさんや、四天王ミライアカリさんの前身である「アニメ娘エイレーン」さんも巻き込まれました。
結局数週間でアカウントは復活したのですが、その間は動画の投稿が一切できずに視聴者を失うこととなり、YouTube側からは停止の理由説明はなされなかったとのことです。
もしもこのときアカウントが完全に削除されてしまっていたら今のVTuberブームは無かったかもしれず、また今後VTuberが同じような事態に陥る危険が存在しているということにもなります。
動画配信プラットフォームとして一番のシェアを持っているYouTubeですが、ニコニコ動画がVTuberの囲い込みを行っていたり、OpenRecなど他のサービスを利用した配信者も増えてきていることもあり、BANのリスクを考えると今後はいくつものプラットフォームに分散することになるのかもしれません。