配信のたびに多数の名言を生み出す月ノ美兎委員長。
そのほとんどは自身の編集による「10分でわかる月ノ美兎」シリーズ内で網羅されていて
「これがバーチャルYouTuberなんだよなあ…」「どなたかおるやんけ!」と言ったフレーズがどのような流れで生まれたのかわかるようになっている。
他にも「ムカデ人間」「赤子の拳」「クソ雑魚パンチ」「わたくしで隠さなきゃ」などの委員長を象徴するフレーズは多く知られているが
それらに勝るとも劣らない強烈なインパクトを持ちながらまとめに収録されておらず、ほとんど語られることのない初期の名シーン「ゴリラのモノマネ」を紹介したい。
該当のシーンは2018/02/11に配信された月ノ美兎の雑談生放送(1)の1時間1分20秒ごろからみることができる。
ここに至った発端は、前日に配信された月ノ美兎、名探偵になるの巻【にじさんじ公式】にさかのぼる。
委員長はヨーロッパ企画という劇団が制作したゲームの実況をよく行っており、これらは全て実写映像かつ非常にシュールな内容で「クソゲー」と呼ばれる類のゲームばかりである。
そのうちの一つ「あっ、角田さん」というゲームは、電車の車窓からの景色が延々と流れつづける間、マウスをクリックするたびに女性の「あっ」「あっ」「あっ」という声がひたすらリピートされる非常にシュールな絵面が繰り広げられ、さすがの委員長も「みなさん、わたくしに何を見せられているんですかね…」と困惑
この放送事故めいた画面がさらに続くことに対して、場をもたせるため「これわたくしが土下座しないといけないやつですかね。地面掘って土下座するか、ゴリラのモノマネか、どっちのほうが良いですか?」と発言。
コメントの反応からゴリラのモノマネが選ばれたが「このゲーム終わったら後でやりますね」と言ったきり結局そのことは忘れてしまっていた。
リップサービスの発言かと思われたが、翌日の放送でも追及の手を緩めないコメントに対して委員長は「あっ、そう言えば約束でしたね」くらいのトーンで普通に実行してしまった。
しかも自信のある持ちネタでも無い完全なアドリブのクオリティで。
当初から清楚というキャラ設定を守る気が一向に見られない委員長であったが
女性アイドルにもかかわらず体を張って笑いを取りに行くことに一切ためらわない姿勢に、私は感動するとともになんか凄くイケないことをさせているみたいで背徳感を感じ、このとき以降、月ノ美兎という人物が一体何をやらかすのか目が離せなくなってしまった。