最近よく名前が聞かれるようになったピーナッツくんと甲賀流忍者ぽんぽこ。
ピーナッツくんは元々ピーナッツくん!オシャレになりたい!というカートゥーン調の自主制作アニメの主人公で、
ぽんぽこは滋賀県の甲賀市を舞台にした実写系のYouTuberです。
この二人は実の兄妹で、元々は兄がピーナツくんのアニメを制作していました。
ヴィレッジヴァンガード系のサブカル女子をターゲットにしたデザイン、ポップで憎めないキャラによるシュールコメディで、個人制作のため登場キャラの声をほとんど一人で演じており(たまに友達、妹、妹の友達、母が声を当てるときもある)おもわず声真似したくなる独特の作り声も流行の要因の一つでしょう。
当初は週2回更新されていましたが、2018年から週1回更新になり
その代わりに妹がVTuber「甲賀流忍者!ぽんぽこ」としてデビューしました。
実写系のVTuberとして、カメラで撮影した動画にアニメキャラを合成する形式で
地元猟師の狩猟や解体の取材、料理、アナログゲームといったVTuberでは出来ない独自色の強い企画によって順調に注目を集めていきます。
ピーナッツくんVTuberに
VTuberブームの流れを受けてぽんぽこの活動も軌道に乗っていく中、
2018年3月16日、ぽんぽこが他のYouTuberとコラボをするための練習台と言う形でピーナッツくんがゲスト登場することになりました。そこでピーナッツくんはバーチャルユーチューバーに対する嫉妬を爆発させます。
「ボクもバーチャルユーチューバーと名乗りたい」
「名乗らなかったボクが悪いのかもしれないけど…そりゃ、そりゃあそうだよね…でもボクだってバーチャルユーチューバーの仲間に入りたいんだ!」
半年活動して1万人ものチャンネル登録者数を獲得したのに、バーチャルユーチューバーの枠に入れられてないと嘆くピーナッツくん。だってピーナッツくんはアニメだから…
ピーナッツくんの生放送には視聴者が200人なのに、活動開始してまだ1ヶ月半のぽんぽこには900人も来てくれることが羨ましいピーナッツくんは自分もバーチャルユーチューバーを名乗っていくことにしました。
「再三、言いますがバーチャルYouTuberのシロさんと同期です。なので、みなさんも推してください、僕のこと。チャンネル登録者は1万人くらいいるので、割と大御所の方のバーチャルYouTuberです。ぽっと出のバーチャルYouTuberとは少し違います。地固めが凄い」
この時以降、VTuber界隈に顔をだしたら登録者が増えたと喜ぶピーナッツくん。
3月27日のピーナッツくんのライブ配信では視聴者がいきなり2000人を超え、YouTubeの急上昇ランキングでは3位を獲得しました。
VTuberのイヌージョン、さはな、魔法少女ちあ等にTwitterで紹介してもらったことに「割と影響力の有る方に拡散してもらいました」と喜んだり、にじさんじの樋口楓と「Twitterで個人的にやり取りをした」とイキリ散らしますが、その樋口楓が同じ時間に裏で配信しており、ピーナッツくんは惨敗。
「そりゃそうだよな!ボクが3位ならでろーんさんは1位だよな!」「どうせ裏でやってるんだろ!」とキレ芸を見せました。
「ボクもにじさんじに入りたーい!」
にじさんじの勢いに敵愾心を燃やしつつも羨ましくて仕方ないピーナッツくんは
4月20日にぽんぽこのチャンネルでにじさんじ模擬面接という企画を配信。
にじさんじの岩長COOからリツイートされ、コメント欄に静凛らにじさんじ勢も現れるなど、完全ににじさんじに認知されたピーナッツくん。にじさんじ勢の配信でも触れられ、一気に知名度をアップさせました。
他のVTuberとのコラボでは持ち前のウザさに加えて隙あらば相手にマウントを取ろうとするイキリキャラとして立ち位置を確立していきました。
ぽんぽこ24時間生放送
そしてゴールデンウィークにはなんと24時間生放送という前代未聞の企画を敢行。
たった二人の新人Vtuberが一気に多数のゲストを呼んでの長時間配信は無謀にも思えましたが、
蓋を開ければクイズVオネア、Vtuber有識者会議、ポンポコの知らない世界など企画盛りだくさんで24時間どこを切っても面白いという奇跡的な結果を挙げ、ニコニコ超会議、カイジのホームランダービー達成と並んでゴールデンウィークの話題となりました。
その他にも女子力検定などのコラボ企画や、ピーナッツくんのチャンネルでは「すくすくピーナッツくん」という朝の子供向け番組っぽい動画なども始まっており、一過性の流行にはとどまらず、キャラクター性や企画力、行動力に裏打ちされた人気がこの先も続いていくと予想されます。