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バーチャル蠱毒終演!61名が作り上げたドラマとフィナーレ、そして新たなるスタート

投稿日:2018年12月12日 更新日:

おはようございます! アーカイブに残らないバーチャル蠱毒を追うので生活リズムがズタズタになっていたROUSHIです!

12月10日、ついにバーチャル蠱毒と言われたVTuber公開オーディション『最強バーチャルタレントオーディション~極~』が終了しました。まずは参加者の皆様お疲れ様でした。

61の魂が争った本オーディションはドラマティックなストーリーが数多く誕生しました。また、企業が行ったVTuberの公開オーディションという世界初の(筆者の勘違いでした。フジパシフィックミュージックさんが少し先に、ほとんど同じ形式で行っているとNo5様より指摘いただきました。ありがとうございます!)事例でもあり、VTuber公開オーディションの利点と問題点が可視化されました。本記事はそのオーディションであった一連の流れをまとめてみようという記事です。

アーカイブに残らないことに加えて、参加者も多かったため全て紹介できている内容ではありません。筆者の記憶違いや観測漏れも多くあるかとは思います。予めご了承ください。

 

「バーチャル蠱毒とはなんぞや?」という方はこちらの記事がオススメです。

 

バーチャル蠱毒の概要

まずはバーチャル蠱毒の簡単な説明をば。

11月18日:一次面接(ここで魂が61まで絞られる)

11月20日~23日:スタートダッシュ期間(脱落なし)

11月26日~29日:予選期間(61の魂を29まで絞る)

12月1日~5日:本選期間(29の魂を16まで絞る)

12月9日:最終審査(16の魂から5つを運営が選択)

12月10日:活動開始(選ばれた5名がバーチャルタレントとして活動開始)

 

という日程になっています。本記事はこの期間にあった出来事の解説記事になります。

 

このオーディションの何が問題だったのか?

一言で言うと、リアルオーディションのルールをVTuberオーディションに適用したことになると思われます。

このオーディションは、『バーチャルのキャラクターにナンバーを振る』という異常さが注目を集めるキッカケとなりました。リアルのオーディションならばエントリーナンバーを付けるのは普通のことなのですが、そのルールをそのままバーチャルに適用した結果、『61の魂が本物の魂となるために戦う』というデスゲームらしさを彷彿させる内容に仕上がってしまいました。

また、『落選者も中の人を明かしてはいけない』、『オーディションなので無給』、『投げ銭があったとしても全て運営に入る』というルールのため、敗北した魂はオーディションで得たファンとの繋がりも絶たれる上に金銭的にも得るものがない……という状態になってしまいます。それがまたデスゲームの色を強めています。

これが意図的に行われた演出なら話題性としてよかったとも思うのですが、運営はこのデスゲーム感を煽るような演出は見せていませんでした。これらのことから、『バーチャル界隈の外にいる方がバーチャルタレントのオーディションを企画した』というのが、本オーディションの実態だと思われます。

オーディション結果発表の画像。バーチャル界隈は基本的に「中の人は存在しない」というお約束があるのですが、『中の人決定!!!』というあまりにも直接的な表現してしまっています。このような違和感が随所にみられます。

 

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出来事紹介:スタートダッシュ期間

ここから、本オーディションであった出来事の紹介になります。せっかくですので、アニメ風のサブタイトルを付けながら紹介してみようと思います。

スタートダッシュから予選が始まるまで(11月20日~25日)の内容になります。

 

第一話:バーチャル蠱毒開幕

11月20日、『最強バーチャルタレントオーディション~極~』の二次選考の公開オーディション開始。周知が十分ではなく、この時のまったく注目されていなかった。

同日、「同じ名前に番号をついてるVTuberからフォローされた」というツイートが拡散される。ここから本オーディションに注目が集まり始める。

何度見てもインパクトのある画像です。

『クローンのように番号を割り振られたキャラクター』『勝者一人を除いて全ての魂が消える』という要素がデスゲームらしさを彷彿させ、このツイートを見た人たちから、デスゲームあるあるのような大喜利が展開されたり、オーディションに対してネガティブなツイートが見られるようになる。

翌日(21日)、それらのツイートを見たであろう『雨ヶ崎笑虹 No1(通称:エコワンコ)』がデスゲーム参加者らしい反応を示す。

このツイートがバズって拡散。「バーチャルタレントオーディションはデスゲームである」と広く周知され、ここからバーチャル蠱毒というワードが大量に見られるようになります。

翌日(22日)には「バーチャル蠱毒」がTwitterトレンド入りに。

 

第二話:トリックスターの登場

エコワンコさんのツイートがバズり始めた頃、”蠱毒”でエゴサしていた『九条林檎 No5(通称:5様、林5様など)』はネガティブなツイートをした人たちにリプライを送っていた。

No5様は「イベントに興味はあるけど見ることまでは考えていなかった傍観者たち」を蠱毒の当事者として巻き込むことを目的としていました。

さらに、バーチャル蠱毒がトレンド入りしたことで、「バーチャル蠱毒でエゴサしている参加者がいる!」とNo5様に注目が集まる。

『運営を皮肉り、自身の散る様も含めてエンターテイメントとして提供する姿勢』は、まさにデスゲーム作品に登場するトリックスター。
これは九条林檎という超越者的キャラクターとも合致し、No5様はカリスマとしてTwitter上で多くのファンを獲得。さらに、「どうすればポイントに繋がるか」の説明まで行う。

このルールを知っているかどうかで得点源として大きく差がつきます。

これらの活動が実を結び、「バーチャル蠱毒」がトレンド入りする前は48位だったNo5様が、その次の配信で3位まで急浮上そのペースは衰えることなく数配信の内に1位まで駆け上がる。

以降、最終日までNo5様が総合1位の座から転落することはなかった。

 

第三話:最初の脱落者

本オーディションがデスゲームの色を強める中、ついに最初の脱落者が登場する。
この時は予選前。たとえ配信を一度もしなくても脱落といったことはないのだが、参加者の自主的な辞退は認められており、『白乃クロミ No2(通称:ぜろつー)』は辞退を運営に申しでた。

ぜろつーさんは「自分(魂)をアピールすると白乃クロミというキャラクターとギャップが生じる」という魂とキャラクターの乖離の問題について悩みを抱えていた。
また、ぜろつーさんは「オーディションの参加者みんなが幸せになれる未来を作りたい」という主人公のようなスタンスを見せていたが、「自信を持って挑戦できないのに”参加者全員が幸せに”なんて言うのは無責任ではないか?」と、スタンスの面でも矛盾を覚えてしまう。これらの要因が重なり、ぜろつーさんはオーディションを辞退すると表明。

舞台から退場する前のぜろつーさんのメッセージ。すでにぜろつーさんのアカウントは消えているため、有志の方のツイートを引用しています。

また、ぜろつーさんは最後のツイートをする際に、転生(別のVTuberとして活動すること)をほのめかした。

ぜろつーさんは消える前に、交流のあった『結目ユイ No12(通称:ユイーン)』の配信に観客として登場。そして、「未来でまた会おうね」と再会の約束を交わし、ルールとしてNGである『他の参加者に有償ギフトでポイントを投げる行為』をした後に舞台から退場した。

この行為に胸を打たれたユイーンさんは「これは未来に進むための涙だから」と、このオーディションを勝つ気持ちをより一層強くする。

配信終了後のユイーンさんの反応とぜろつーさんの残したコメント

 

スタートダッシュ期間終了

こうして既に濃すぎるスタートダッシュ期間が終了しました。「台本あるんじゃねーの?」って疑いたくなるレベルですが、運営のスタンスや参加者の感じから見てもないです!

 

そんな激動のスタートアップ期間の得点はこのような感じに。

1位:九条林檎 No5。39.8万ポイント。
圧倒的カリスマでTwitterからファンを獲得したトリックスター。

2位:巻乃もなか No7。31.7万ポイント。
とてもかわいいらしい声、蠱毒に生まれたゆるふわ系アイドル。

3位:雨ヶ崎笑虹 No6。24,6万ポイント。
声もかわいいことに加えて、ポイント上位者に特別なお礼メッセージを送るなどSHOWROOMらしい企画も上手い。応援したくなるアイドル。

 

この3名がポイントとしては特に目立つ活躍をしていました。予選が始まったとしてもこの順番に変動はないと思っていましたが、その予想はいきなりひっくり返ることに。

 

出来事紹介:予選期間

ここからは、11月25日~29日の出来事の紹介です。

ここから期日までに上位5名に入らなかった魂は消されます。いよいよ本格的なオーディションが始まります。

 

第四話:ラスボス登場

11月26日、スタートダッシュ期間中に一度も配信しなかった『雨ヶ崎笑虹 No12(通称:富次郎)』が初配信を行う。
圧倒的不利な状況であるにもかかわらず、その『濃すぎるトーク内容』から初配信にして雨ヶ崎笑虹の1位に踊りでる。

スマホの故障が原因で今まで配信できなかったとのこと。

 

富次郎の濃すぎる初配信

『二郎系ラーメンが好きすぎることから「富次郎」とリスナーに命名され、本家ラーメン『富次郎』よりフォローされ、九条林檎 No12(通称:トュエル)様が配信を見に来ていたタイミングでりんごを食べていたことからヴァンパイアハンターと言われ、バイトを6個かけもちし、英語でディベートできるレベルにペラペラで、引っ越しを13回したことがあり、ひいおばあちゃんが癌を2回治して蛇を食べたことがあり、本人もカエルを食べたことがあり、近所にはバッファローおじさんと言う人が住んでいる

初配信にして19万ポイントを稼いだことがますますリスナーの関心を集める。また富次郎はおもしろエピソードだけではなく、声も通って聞き取りやすく、マシンガントークで上記の濃いエピソードを話すなど喋りも上手く素質も十分。ここに来てダークホースの出現となった。

予選初日は富次郎の勝利となったが、総合3位だった『雨ヶ崎笑虹 No6(通称:SNOW)』も負けておらず、再び富次郎を抜いて雨ヶ崎笑虹の1位に返り咲く。ここから雨ヶ崎笑虹は誰がトップになるか読めない状態に。

 

第五話:我々はディナーです。見返りは求めません

また予選初日には、総合1位に君臨するNo5様が『株主総会』を行った。

No5様は「48位から1位まで上がったのはディナー(No5様のリスナーの総称)たちのおかげだ」と言い、同時に今後の選択を決める権利がある「株主」だとも言う。
そして提示した選択は、このオーディションを「勝ちに行く」「勝ちに行かないか」というものだった。

No5様はオーディションに対して出来レースの可能性、また最終面接で自分が落とされる可能性を疑っており、「勝ちに行くを選んでも、勝ちに行かないを選んでも、どちらも同じことになる可能性が高い」と宣言した上で、ディナーたちにアンケートを行う。

『勝ちに行く』を選択すれば、「多くの客をオーディションに呼び集め1位になったにも関わらず、最終面談で落とした時の運営の対応を楽しむことができる」というもの。
『勝ちに行かない』を選択すれば、「ディナーたちが投げ銭の必要がなくなる。投げ銭は全て運営のものとなるため、それが忌々しく思う者はこちらを選択するように」というものだった。

アンケート結果は「勝ちに行く」が76.8%で上回る。これは投げ銭をし、それが無駄になったとしてもNo5様を1位にしたいと思っているファンの割合が可視化されたことになる。

この気持に答えて、No5様は全力でこのオーディションを勝ちに行く宣言。ただでさえ熱量の高かったディナーたちは、ますます燃え上がることに。

また、この配信中にピクシブ運営が観客席に出現。ピクシブ運営に対して、「シャンパンを奢ってやれ」とNo5様は促すと、ディナーたちから1万円の投げ銭が入る場面も見られた。

さらに、投げ銭を解禁するに当たり、見返りを求めるファンが出現しないように、一人のディナーがコメントした「我々はディナーです。見返りは求めません」という言葉をディナーたち全員に復唱させる。以降、この言葉は掛け声的存在になった。

 

これだけのことをやっておきながら、今の状態は一過性のものであると冷静に状況を理解しているNo5様。こういう姿勢がカリスマに繋がります。

 

第五話:表面化する綻び

ぜろつーさんの辞退や、予選最終日が近づいてたきたこともあって『バーチャル蠱毒』の問題が表面化しはじめる。

雨ヶ崎笑虹 No10(通称:えこてん)さんもぜろつーさんと同じく、オーディションのルールとキャラクターの乖離について悩んでいました。

まず表面化してきたのがオーディションの仕組みに対する問題。このオーディションは「ポイントを集める」という行為が重要である。それに最適化すると、「キャラクターとしての配信」よりも「長時間配信」「ポイントを集めやすい行為」が重要となる。

それはオーディションとして歪になってしまうのだが、この歪さは予選最終日により明らかな形で現れることになった。

 

そしてやはり、消えた魂は何も残らないという点。このオーディションは消えてしまった魂は本当に何も残せずに消えてしまう。

『巻乃もなかNo6(通称:もなむー)』さんは、少しでも魂の情報を残せないかとpixiv大百科、ニコニコ大百科などに記載を始める。

このもなむーさんの行為はとくに運営からはストップも掛からなかった。運営のスタンスはどこまでOKか見えない中、参加者自らが動くことで、少しずつ蠱毒にヒビが入り始めていた。

 

第六話:タワーの力

予選最終日、そんなバーチャル蠱毒の空気感を切り裂く、真のラスボスが登場する。

予選最終日まで一度も配信していなかった『結目ユイ No7(通称:ユイナナ)』が、バーチャル蠱毒に対するツッコミを入れまくった動画を投稿して参戦。

上記のツイートがバズったが、得点には圧倒的な差があり、彼女の勝ち目はどこかの大富豪が登場しない限りなかった。が、その大富豪が登場する

https://twitter.com/yamaike/status/1068027341169803264

VTuberの病気(やまいけ)さんは、ユイナナさんのツイートを見て彼女の面白さに魅了される。そしてタワー20本(1本1万円)とぬいぐりみ60個(1個1000円)、合計26万円分の投げ銭をし、彼女を1位に押し上げる(ユイナナさんは最終的には3位で予選突破)。

他にも、ご両親に内緒でオーディションに参加していた『雨ヶ崎笑虹No2(通称:エコツー)』が、最終日前日にタワー10本の投げ銭を受けて7位から3位に急浮上したりと、締切が近づくにつれて投げ銭の力の大きさが見られるようになる。

予選締切直前のデットヒートはさらに強烈。締切1分前には安全圏の3位から落選の7位まで落ちてしまったりと、締切直前に配信が出来ていた者と出来ていなかった者で大きく差が付く結果となってしまう。

パトロンに気に入れられた者が勝つという、資本主義としては正しいのだろうが、オーディションとしては疑問に思ってしまうしこりを残しながら、予選は終了となった。

 

予選終了

そんな激動の予選の結果はこちら。

予選の結果をわかりやすくまとめくださった方のツイートを引用。前日比の項目が高いほど、最終日に投げ銭の力が動いたことになります。

 

富次郎というダークホースの出現はありつつも、総合3位だったSNOWちゃんが雨ヶ崎笑虹の1位の座をキープし、総合でも2位まで浮上。

問題になっていた運営枠も、最後の投げ銭で5位の座からはじき出されてしまった魂をすくい上げる形で選ばれています。色々と物議を醸し出していた特選枠ですが、こういう基準であれば納得ができるものでもあります。

各キャラクターの上位5名に加えて、特選枠の4名が予選通過。合計29の魂が本選に出場することとなりました。

 

消えゆく魂の最後の言葉

本選に進む魂があれば、ここで消えてしまう魂もあるということです。

有志の方がまとめてくださっています。エモの塊です。

最後の言葉の中に、転生を仄めかす発言もいくつか見られます。これは「みんなが幸せになる道を探したい」と言っていたぜろつーさんが転生の道を示したことで、他の参加者もその後を追いやすくなった要因があるのかなと思われます。

 

出来事紹介:本選開始

12月1日~10日の出来事の紹介です。

ここからオーディションの本選が始まり、ついに5人のキャラクターに宿る5つの魂が選ばれることになります。

 

7話:崩壊する蠱毒

いよいよ本選が始まったが、ここからは蠱毒自体には大きな動きは見られなくなっていた。というのも、オーディション参加者が蠱毒を壊すべく動いたことで、運営のスタンスが見えてきたからである。

運営のスタンス
ぜろつーちゃんをはじめ、転生をほのめかしている参加者たちに何も言わなかった。
No5様をはじめ、運営批判をした者に何も対応をしなかった。
もなむーちゃんのpixiv大百科などに魂の情報を残す行為に何も言わなかった。
デスゲームとして盛り上がっているのに、運営のアカウントはそれを煽るようなことも、沈静化も図らなかった。

以上のことから、運営はこのオーディションに対して完全なる放任主義であると明らかになる。

また、予選中に運営が「Twitterを管理する」という内容の連絡を参加者に送ったが、それもただのDMを禁止にすることが目的だったと明かされる。

最初の時点でイメージされたようなデスゲームにふさわしい狡猾な運営の姿はそこになかった。

『結目ユイ No10(通称:ボス)』がこれらの一連の運営の対応をただの言葉足らずの幼女に見えると良い、運営ちゃんという概念を生み出す。

オーディション時点で運営と魂たちになんの契約が結ばれてないことも明らかに。とうぜん守秘義務も結ばれていません。「こういうことはやらないで」と軽く説明されている程度とのこと。

このオーディションが『蠱毒』と呼ばれたのは、自身の魂の情報を明らかにする行為が禁止されていたからである。しかし参加者が転生先をほのめかせるなら、オーディション中に得たファンとの繋がりを持ち越せる為、通常の公開オーディションと同じく彼女たち自身にファンが付き次に繋がるオーディションとなっている。

これらの実態が明らかになったことでバーチャル蠱毒は崩壊。

また、もなむーちゃんが行った魂の情報を残す行為は、有志の方が作った非公開wikiでより強く行われることになった。
このオーディションに参加した61の魂が個別に紹介されていますので、興味がある方は是非参考に。

関連リンク:『最強バーチャルタレントオーディション〜極〜』非公式wiki
https://www65.atwiki.jp/avatar20unofficial/

 

8話:デスゲームらしい結末

バーチャル蠱毒が崩壊したことで後に残ったのは、投げ銭の力がものを言う資本主義のオーディションだ。

締切直前にファンたちから投げ銭が集まるため、この瞬間に配信できるかできないかが重要。
この点が予選で明らかになったことで、最終日に配信できないものは本選のポイント稼ぎのレースから降りるという動きが見られるようになった。

九条林檎 No9(通称:きゅーちゃん)は本選が始まる前にポイント争いから降りると宣言。ポイント稼ぎよりもファンが楽しめる配信を目標として、最終面接に特選枠で進むという戦略を取ります。

さらに、予選の結果からも2位に残るのは難しいと考えた参加者たちも、ファンが過剰な投げ銭を行わないようにと初めからポイント稼ぎから降りて、ファンが楽しめる配信を優先するようになる。
レースに参加する人数が減ったことで、クライマックスとなる本選が、デスゲーム感が一番薄れる状態となった。

 

そんな空気の中に、また爆弾を落としたのが26万の投げ銭を受けて本選に残ったユイナナだ。

彼女は本選でも配信しなかったが、「流石に26万投げ銭してくれたやまいけさんに申し訳ない」という理由で最終日の前日に配信を行う。

有志の方が残したユイナナちゃんの最後の配信アーカイブ。

 

最初は綺麗な朗読だったが、途中から機会音声に変わり、「私は結目ユイにはなれません。私は自由だ私は自由だ私は自由だアハハハハハハハハ」と、メッセージを残して配信終了するという内容だった。
その後、Twitterから結目ユイのアイコンを削除してユイナナの活動は終了となった。

 

デスゲームの空気感が薄れてきたところに、いかにもデスゲーム敗退者らしいパフォーマンスがぶちこまれたことで蠱毒界隈は騒然。まさに、嵐のように現れて嵐のように去っていた参加者だった。

 

9話:本選の終わりに

そんなユイナナの活躍があった翌日に本選は終了。

やはり最終日の投げ銭が凄まじく、結目ユイと白乃クロミは誰が1位なってもおかしくはないデッドヒートを見せる。

本選の結果もわかりやすくまとめくださった方のツイートを引用。予選と同じく、前日比の項目が高いほど最終日に投げ銭の力が動いたことになります。

最終面談に進むのは、各キャラクターの上位2名に加えて、3~4位までが運営の特選枠で選ばれ、16の魂が最終面接に進むことになり、リスナーが介入できるオーディションはここで終了となる。

ここからはお疲れ様回モードとなり、ポイント稼ぎもする必要もなくなったことで今までとは内容が違った配信が見られるように。

きゅーちゃんがお疲れ様回として企画した『九条家のお茶会』。九条林檎の参加者たちが順番に配信をし、配信中に5分だけ九条家の者だけがコメントできるタイムを設けるという内容。

最終面談で一人しか残れないという性質上、例え勝ち抜いたしても消えていった魂のファンからヘイトを買ってしまう。それを解消するためにも、お疲れ様会をかねて「魂同士で話すお茶会をやってみたらどうだろう?」とファンから提案されたアイディアがあった。

非常に素晴らしいアイディアだが、もちろん放任主義の運営に採用されるわけもなく。だったら参加者同士でやってしまえと自主的に行われたのが九条家のお茶会である。

他の九条林檎のキメ台詞を別の魂の九条林檎が言ってみたり、オーディションの感想を述べ合ったりと実にエモい内容であった。そのエモさが、このオーディションの最終回が迫ってきていることも実感させられる。

 

最終話:選ばれた5名と、選ばれなかった56名

そして12月10日に、三週間にわたって行われたこのオーディションも、いよいよ終止符となる魂の発表が行われる。

・雨ヶ崎 笑虹 No.06(通称:SNOW)       本選1位
・巻乃 もなか No.07(通称:もなな)        本選1位
・白乃 クロミ No.03(通称:ミミ)           本選2位
・結目 ユイ No.10   (通称:ボス)           本選1位
・九条 林檎 No.05   (通称:5様、林5様) 本選1位

以上の5名が、運営判断によって選ばれ、今度はバーチャルタレントとして活動していくことになる。

運営に対して批判的な態度を取り続けていたNo5様が選ばれたのは実に興味深い。蠱毒のカリスマとして君臨し続けたNo5様が、蠱毒から抜けた先でどのように振る舞ってくれるのかは、既に楽しみがしかたがない。

「バーチャル蠱毒」で話題の「最強バーチャルタレントオーディション~極~」、優勝者5名が決定【ボイス付き】

運営の選考理由や、優勝ボイスはPANORAさんの記事にまとまっています。興味がある方は上記の記事をご確認ください。

 

そして選ばれなかった56の魂の言葉がこちら。予選と同じく有志の方がまとめてくださっています。

関連リンク:バーチャル蠱毒、すべての消えた魂からの、「最後の挨拶」まとめ。
https://twitter.com/i/moments/1072151802647212032

最後の言葉を見ると、ファンへの感謝、そしてこのオーディションが自信に繋がったという内容も見られる。またやはり、転生をほのめかすものも多い。

バーチャル蠱毒として騒がれたこのオーディションだが、終わってみればイメージからは真逆の場所に着地をした。
それは参加者が自らが動き、運営のスタンスが明らかになったからできたことだ。集まった魂がこの61名でなければ、また別の結末に着地していたかもしれない。

VTuberの公開オーディションで生じる歪さは残ったままで、推した魂と活動する魂が違うという問題点も残ったままだ。そこに納得できないファンがいるのもうなずける。

しかしながら、VTuber公開オーディションという歪さのおかげで、今回のスターたちが発掘できたという面もある。

特にNo5様は「ライバーとリスナーがガチで主従関係を築く」というVTuber全体で見ても異例のことをなし得た。それは圧倒的カリスマがあってこそだが、それも「バーチャル蠱毒」という場があったことで発揮されたようにも思える。
VTuber公開オーディションの光と闇、色々と、考えさせられるオーディションであった。

筆者個人の感想としては、また見たいような気もするが、当分は見たくないという感想である。案外、デスゲームを観客として見るとこういう気持ちを抱くのかもしれない。

 

終わりに

以上でバーチャル蠱毒と呼ばれたオーディション『バーチャルタレントオーディション~極~』の出来事紹介は終わります。

最終回感を思いっきり出してしまいましたが、選ばれた5名バーチャルタレントの活躍はこれからですし、転生を選んだ方々もこれからが本番です。

最後に、富次郎さんの最後の配信が、この蠱毒を象徴するものとしてふさわしいと思いましたので、映像をお借りして、本記事を結びとしたいと思います。ここまで読んで頂きありがとうございまいた。

富次郎さんの最後の配信より

本記事が、オーディション参加者に興味をもつきっかけになって頂ければ幸いです。
これからバーチャルタレントとして活躍する5名の皆様、また転生を選んだ皆様、ご活躍をお祈り申し上げます。

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ROUSHI

ROUSHI

まとライバーの管理人。急速に発展していくVTuber業界を見て、「やべえ、このままだと情報が多すぎて整理しきれなくなっぞ!」と思いサイトを立ち上げる。VTuberがどのように可能性を広げていったのか、VTuberの文脈をまとめたいと考えております。

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