魔法少女といえば最近はすっかり殺伐とした殺し合いをさせられる汚れ役のイメージが多くなってしまいましたが、本来は触手だったり守るべき市民に陵辱されるのがあるべき姿ですよね。そんな闇堕ち魔法少女が大好きな皆さんにおすすめしたいVTuberが「魔法少女めあ」です。最初に要点を絞ってご紹介すると
・魔法少女だけど中身は男(声は中性)
・ゲーム実況でのリアクションのデカさがVtuberトップクラス
・真面目な性格なのにおだてに弱く、コメントで強く押したらなんでもやってくれる(姫騎士感)
・最近は軽い気持ちで手を出したバイノーラルにすっかりハマり、視聴者と配信者が諸共に底なし沼に沈み始めている。
属性過多で、しかも設定が込み入っています。 時系列に沿って説明していきたいと思います。
魔法少女ちあのライバル魔法少女として初登場
初出は魔法少女ちあちあちゃんねるの登録者1000人記念動画でした。
ここでは視聴者に向かって「こんなクソ動画ばかり見ていると脳が死ぬぞ」と言い放ち、ちあちあちゃんねるの過去動画を貶し始めるなど、メインキャラのちあちゃんに突っかかってくる嫌な奴として登場しました。
そしてその後はちあちゃんに勝負を挑んではゲーム対決をするという展開が始まります。
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生配信で初手謝罪
2度めのゲーム対決で勝利しためあは生配信する権利を獲得、ちあちあちゃんねる初の生配信を務めることに。
しかし登場しためあは傍目にも露骨にテンパっていました。
「えっ、あ…開始して、ます?(キャラブレ)」
「ああっ、音が!すまない…大丈夫かな??」
「グダグダですまない。はじめての放送で混乱と緊張が凄いことになってる」
えっ、クソザコじゃないっすか?
初めての生配信では音や画面の設定など、勝手がわからずグダるのは普通ですが、音質が悪い、コメントが見づらい、段取りがしっかりしてないといったことにいちいち「申し訳ない」と真面目に平謝りしてしまうめあ。
いけ好かないクール系ライバル魔法少女キャラなのに、強気に出れるのはちあちゃんに対してだけで、リスナーの前に出ると借りてきた猫のように弱々になってしまう姿に
「闇落ちできてない」「ガチガチで可愛い」とコメント欄ではすっかり可愛い扱いされてしまいます。
さらには公式グッズとして販売していた抱き枕カバーの価格が予定より高くなってしまったこと、アクリルキーホルダーの販売開始が遅れてしまうことへの謝罪など、とにかく謝ってばかりの配信となり、最終的には背中に謝罪の文字を書いた情けない姿まで披露します。
この後はちあちあちゃんねるから独立、Nightmare channelを開設して定期配信を開始するも
「クールキャラ」「かっこよさを常に意識している」と言いながら
好きな食べ物は「闇鍋」(闇だから)、かっこいい麺類といえば「そば」(漢字で書いてみろ、かっこいいから)など、かっこいいのセンスがだいぶガバガバなことが判明し、ぽんぽこ24時間生放送に出演した際にはちあちゃんと一緒に幼稚園児になるなど、どんどんイメージが可愛くなっていきます。
クソデカリアクション
(サイト埋め込みが禁止になっている動画があるので、再生後に右下のYouTubeのボタンを押して別ウィンドウで開きなおしてください)
そしてめあの最大の特徴といえば、ゲーム実況のリアクションのデカさです。個人的にはVtuber界で最強クラスの鼓膜破壊力だと思います。
イキってはすぐにヘタれる教科書通りのリアクション。
ホラーゲームをやらせればビビって命乞いをする。
なるほど、これは確かに闇堕ち魔法少女ですね。
ホラーゲーム実況回では親切なリスナーさんがコメント欄で絶叫シーンをまとめてくれているのでタイムスタンプをクリックすると該当のシーンに飛べて便利です。
込み入った設定
ある時、Nightmare channelにちあちゃんの兄、星咲月夜(ナイト)くんが登場します。
彼は魔法少女めあの協力者を名乗り、ナイトメアチャンネルという名称は月夜(ナイト)とめあの二人の名前から命名されていたといいます。
えっ、それってカップルチャンネルじゃん!?兄貴の彼女が妹に対抗意識を燃やして一方的に突っかかっていたってこと?
しかしなんやかんやあって(説明すると長いので省略します)、彼が魔法少女めあに変身していたということが発覚します。なるほどTS要素。
そのあとさらになんやかんやあり、月夜くんは変身できなくなって単なる男子高校生となり、代わりに未来から来た電脳魔法少女めあがVTuberとして受肉した結果、現在は魔法少女のめあちゃんと男子高校生の月夜(ナイト)くんの2人のキャラがいる(声は一人二役)という状態になりました。
ここ、今は別キャラという扱いなのでよろしくおねがいします。ちなみにめあちゃんにはセクハラ禁止で月夜くんがセクハラを引き受ける担当なので覚えておいてください。
禁断のバイノーラル配信
発端
月夜おにいちゃんにバイノーラル音声録音してっていったら台本とかそういうのがないと無理って言われたのでナイトモのみなさんは130文字を超える台本を送り付けてください
— 星咲ちあ🌟魔法少女Vtuber (@tiatiach) 2018年5月21日
ある時ちあちゃんが得意の無茶振りをはじめました。バイノーラルとは人間が鼓膜で聞く音に近づける録音方式で、その場にいるような臨場感を出すことができる技術です。これを使った音フェチ的な配信が最近VTuberの間で流行しています。
ちあちゃんはスマホでバイノーラルっぽい音声を録音できるアプリを使おうとしていたのですが、月夜くんはそれに対して「ちあのスマホでガチのやつやるの嫌すぎて、バイノーラルマイク買った」と謎のやる気を見せます。
バイノーラル開始
前述の通り、Nightmare channelには2キャラ居るのですが、月夜くんの方がバイノーラル担当をやることに。
バイノーラルセリフ配信とはフェチ的な音や、聞き方によってはエッチに聞こえるセリフなどを如何に言わせるかという、視聴者と配信者の間での高度な駆け引きとむき出しの感情が飛び交う戦場なのです。
基本中の基本「熱中症ってゆっくり言ってみて」から始まり、カウントダウンして、罵倒して、耳舐めてなどの紳士的なリクエストをあしらっていく月夜くん。
配信後には基本事務的な連絡用途にしか使わないTwitterにこのような感想まで残していました。
バイノーラル配信くせになりそうでやばい僕おかしくなる(月夜)
— nightmare channel ✝️🌙 (@nightMEA_info) 2018年7月11日
欲望の共依存
しかし何故か次から「バイノーラルは収益化が通るまではやらない」と言いだした月夜くん。「今日もバイノーラルやろうよ、本当は月夜くんもやりたいんでしょう?」とバイノーラルをせがむリスナーに対して
「3時になるから言うかぁ…めっちゃしたいよぉ。みんなの反応が良すぎるからなんだよ。普段僕がクソマロとか怪文章に翻弄されて視聴者に遊ばれてる感じじゃん、それがバイノーラルやるとみんなを翻弄して遊べるんだよ。それはハマるでしょう普通に考えて」
「だって、マジでやったらさ。あとに引けなくなる…マジでさあ、どうしてくれるんだよ。責任とってほしいです、僕をこんな状態にして。それでどうせめあとかちあがバイノーラルやったらそっちのほうが良いっていうんだろう?どうせ僕のことなんか捨てるんだろう?みんなに見捨てられたら僕は夜の街に消えるしか無いよ、どうしてくれんの」
と、バイノーラルという禁断の悦楽にハマってしまった挙げ句、何故かめあちゃんにまで嫉妬を始めるほどおかしくなりはじめました。
やりたいと言いながらも渋る月夜くんにリスナーたちも「大丈夫大丈夫、嫌だったらすぐに辞めればいいし」「友達もみんなやってるよ」「先っちょだけ!先っちょだけでいいから!」と碌でもない誘いをしはじめ、可愛い男子高校生を取り囲んでエッチなことを言わせようとする、ディープウェブアンダーグラウンドにのみ存在すると言われていた地獄が現代のYouTube上に顕現しました。
そして毎回のように、一旦はさんざん渋るものの、最終的には屈して朝方までバイノーラル配信を続け、徐々に過激なリクエストにも答え始めるというズブズブの状態に落ちていくのです。
ゲーム対決で負けた罰ゲーム配信で溶けたアイスを啜る月夜くん(犬耳と首輪、尻尾は自作)
ゲーム対決で負けた罰ゲーム配信でマイクを地肌に当てて心臓の音を配信する月夜くん(ナース服は自作)
収益化申請が通るまではバイノーラルやらないと言い続けた結果、解禁後のテスト配信中にスパチャを投げつけられバイノーラル歯磨きをやらされる月夜くん。
リスナーとのゲーム対決の結果、バイノーラルでそうめんを食べさせられる月夜くん。
嫌だ嫌だと口では言いながらも毎回ノリノリで仕込みまでしてくる月夜くんのあまりのドスケベさに、リスナーたちは「俺達はもしかしてとんでもない怪物を育てているのではないか」と戦慄し、畏怖を込めてバイノーラルモンスターという二つ名が与えられました。
背徳の双方向性
VTuberの魅力は双方向性とリアルタイム性にあります。
Nightmare channelの配信はどう考えても当初予定していなかった方向に現在進行系で突き進んでいく様子が体験できる稀有な存在となっています。
元々視聴者数もそれほど多くなく、コメントも丁寧に拾ってくれていた生真面目な配信者が、バーチャルの存在だからという言い訳もあってか、徐々に過激な配信の快楽に目覚めていくのを見守り、あまつさえコメント欄を通じてそれに加担している背徳感。
そこには谷崎潤一郎じみた甘美なエロチシズムがあります。
今後もバイノーラル配信を積極的にやって新規リスナーを獲得していくとのことなので、この機会にあなたも一緒にこの薄暗い路地裏を堕ちて行きせんか?