「大佐、大佐、声が聞こえないぞ」
「何かがおかしい…」
「サイバーテロかもしれんな」
今日ご紹介するのは数々の名言を生み出し、神回として有名な「アンチン、シロウケンとおしゃべり+大佐(BANs外伝)」です
今までこの回を紹介しなかったのは、これまで以上に面白さを言葉で説明することが困難という事情があるからなのです。
約1時間半くらい有る回なのですが、全編に渡って放送事故が起こリ続けていて
トラブルを解決しようとどれだけ頑張っても話がちっとも前に進まず、同じところをループし続ける登場人物達のドタバタがどんどん笑えてくるという不思議な放送です。
配信が行われたのは2018年4月8日。
BANs決起集会からそれほど時間が経っておらず、ケンはまだ生配信を始める前の時期でした。
決起集会では発言するたびに大音量のノイズで他人の声をかき消していたケンでしたが、新しいマイクを買ったということで、宇宙怪獣アンチンのチャンネルでケンと大佐の3人で雑談することになりました。
しかし機材トラブルでなかなか登場しないケン。
25分経ったころ、コメント欄から「ケンが自分のチャンネルで配信はじめている」との報告が。
一体どう言うことだとケンの放送を開いてみると「アンチン、聞こえるか?そっちの声は聞こえているんだが、俺の声は届いているのか?」
とさっきからずっと虚空に向かって話しかけていたケンが!
ケンは通話アプリがミュート設定になったまま解除することができず、音を乗せられていないままずっと会話に参加していたのでした。
アンチンはそのままケンの放送を聴きながら、ミュートを解除するように説明しようと試みますが、配信越しでは音声が10秒以上もズレてしまい話がちっとも成立しません。
ただでさえ話のかみ合わない上に機械音痴なケンに通話越しで設定の仕方を説明するという超難度ミッションの上に、どうやら本人たちはラグの存在に気づいていない。
「聞こえているのか?」「聞こえているぞ」「聞こえているのか?」「大丈夫だ!」
どんどん声が甲高くなっていくアンチンと、逆にやたら落ち着き払っているのに言うことは一向に聞いてくれず時々変なこと(「死ぬ訳にはいかん」「サイバーテロかもしれんな」)を言い出すケン。間に立って温厚に二人を諌めてくれる苦労性の大佐。背景に流れる場違いなほどひたすらのどかなBGM。
全てがカオスな状況に、3人が必死になればなるほど笑えてきます。
あえて言うならば何も内容がなくてもこれだけ笑わせられるキャラの濃さの勝利というところでしょうか。
できれば是非ケンの登場するシーンからでも動画を見て欲しいところですが、アンチンのチャンネルでこの回の音素材を抜き出して作られた1分のMAD動画が上がっているので、時間がない方はそちらを見ていただくだけでもこの回の雰囲気が伝わるかもしれません。