シロウケン(現ウル_ケン・ノース)が配信トラブルで意図せず視聴者を笑いの渦に陥れるという活動初期を彷彿とさせる芸風を久しぶりに発揮、これほどの事故は活動開始以降最大レベルと言われています。
2018年8月3日の配信開始直後、しばらくケンの声が聞こえてこずゆったりとしたBGMが流れる時間が続きます。
しかしそのBGMは何故か二重に聞こえており、コメント欄もざわつき始めます。
「聞こえるか。俺だ。俺だ。ウルケンだ。」
「俺だ。聞こえるか。俺だ。俺だ。ウルケンだ。俺だ。」
喋り始めたケンの声も同様に遅れてコダマが帰ってくる「トークバック」状態に。ケンの声が二重、それがさらにトークバックして四重となり、まるでカエルの歌のような輪唱状態に。
「聞こえるかみんな?(俺だ、ウルケンだ。俺だ)ん?大丈夫か(聞こえるかみんな?)(俺だ、ウルケンだ。俺だ)どうしたみんな。(ん?大丈夫か)(聞こえるかみんな)大丈夫か。(どうしたみんな)(ん?大丈夫か)(聞こえるかみんな)」
ケンの喋る声と反響するトークバックが次から次へと被さり、しかもトークバックするたびにエコーが掛かって、さながらテレパシーによる精神攻撃のような音響効果に。
俺こう言うの特撮で見たこと有るよ!バルタン星人とかが使ってくるやつ!
困惑するケン。それ以上に困惑する視聴者。そして困惑するケンの声のトークバック。
しかしケンのすごいところはこんなにメチャクチャな状態になればなるほど、聞いている視聴者達が不思議と笑えてくるところです。
キャラと存在感が濃すぎるせいなのか、困惑しながらもどこかトボけた雰囲気があるからなのか。
ケンは初のコラボだったBANs決起集会の頃からとにかく機材のトラブル続きでしたが、それらをことごとく笑いに変えてきたのは天性の才能としかいいようがありません。
とりあえずこの状況を整理しようとするも、長く喋ると被さっていくトークバックのせいでどんどん何を言っているのかわからなくなっていき、こっちが聞き取ろうと集中したタイミングで激しく咳き込むケン!その咳き込む音にもエコーが掛かって四重の咳き込み輪唱!!
あまりのうるささに耐えかねて配信音声をミュートにするケン。うるさい空間が一転して静寂に包まれる。
「…大丈夫か?聞こえるか。あー、(大丈夫か?聞こえるか)うるっさいなあこれなあ。(うるっさいなあ)大丈夫か?(これなあ)」
まだうっすらこだましてるけど、さっきよりはだいぶよくなったかも。
いやー、さっきのは本当にうるさかったなあ…と思いきや
さっきよりうっせーー!!!
この後もなんとかしようと止めたり再開したりするたびにコダマの時間差やエコーの深さがどんどん変化していくというパルプンテのような状態が40分にも渡って続きました。最終的にはPCを再起動しにいったものの、それでもやはり治らず、だんだんと笑っている状態ではなくなっていきます。
このトラブルは最終的に駆けつけた助っ人の力を借りて解決するのですが、しかしそれが全く別の恐ろしい事件に繋がってしまうとはこの時は知るよしもありませんでした。