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解説記事

10分でわかる『かえみと』解説

投稿日:2018年5月5日 更新日:

1.はじめに

書かれている内容は筆者の見解であり、事実を完全に担保するものではありません。
あくまでも解釈の一つとして、ご参考ください。

 

「かえみと」とは

バーチャルライバー樋口楓さんと月ノ美兎さんの百合カップリング。表記順は語感によるものなので、受け攻めを現す言葉ではありません。

 

注意点

半ナマモノ(中の人がいる)ということで扱いには注意が必要です。

お二人は配信中に「かえみと」のファン活動について肯定的な意見は表明していますが、だからといって本人並びに他者の配信中コメントやツイッターのリプライ、匿名メッセージサービス(質問箱やマシュマロ)などでの執拗な「かえみと」プッシュは他のファンの方の迷惑になったり進行の妨げになる恐れがある為、決してしないようにしてください

 

Q.その二人のどこがいいの?

A.コア(核心)に至るには少しコンテクスト(文脈)が必要です。少しだけ我慢して、この記事にお付き合いください。

 

 

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2.キャラクター性

月ノ 美兎【つきの みと】

自称清楚な女子高生委員長キャラクター。身長は低めで、ファンからは「委員長」と呼ばれる。

この辺の動画がわかりやすいです。
サブカル文化に精通しており、会話が上手い。
高校生設定だが二十歳以上を彷彿とさせる表現が度々あり、本人もネタにしている。
にじさんじの中では一番のチャンネル登録数とフォロワーを持つ。
ミライアカリさんに配信を見られて萎縮し、ファンからクソザコ委員長と呼ばれることも。

 

樋口 楓【ひぐち かえで】

関西弁を話す、明朗快活で元気な女子高生。身長は高め。特徴的な挨拶からファンからは「でろーん」とも呼ばれる。

こちらは彼女によるにじさんじ一期生の物真似動画。
劇団に所属している設定通り、声の出し方や演技の技量が高い。
仲間の配信に興味を持って追いかけ、にじさんじメンバーをよく観察しているのがわかる。
男前とも言えるような明るく気さくなキャラクター性を持つと同時に、相反するようにナイーブな一面も持っている。

 

 

3.ドラマチックな展開

VTuberの動画はストーリーがあるわけではなく、雑談などの動画を配信することが多いです。
そんな中で、偶然から彼女たちは様々な状況に翻弄されていきます。

①困惑のスタート(2月)

彼女たちは公募から集められた人材なので、元々は赤の他人です。
しかし集められた人たちの中でも同じ女子高生キャラということもあり、二人は早いうちから協力してライバー活動を続けていました。
開始当初は百合営業(声優などがわざと百合っぽく振る舞うファンサービス)と思われる行為も頻繁にツイッター上で行っています。

そんな活動を続ける中、ファンからは「かえみと」の百合を望むような声が上がり始めます。
サブカル知識が豊富な委員長はそれを面白がり、耐性の少ない楓さんは困惑するだけでした。
「そんなに『かえみと』要素ってある?」「○○ちゃん(他ライバー)が好き」などの楓さんの発言が有り)

ただそんな中でも二人は友人として絆を深め合い、配信中に甘えた様子を見せるなども見え始めました。

②嫉妬心の発露と、炎上ハプニング(2月下旬~4月頭)

にじさんじ一期生の女子高生Vtuber静 凛【しずか りん】さんなどともコラボし精力的にVtuber活動を続ける中、とある事件が起こります。

この頃からもうJK三人チームとしてトリオでコラボ配信もしたりしていましたが、そんな活動を続けるある日「委員長と静凛先輩が二人きりでデートをする」というツイートを彼女は目にしてしまいます。(後に誤解だと判明)
そんな楓さんがつい嫉妬心を吐き出してしまった動画が、こちらです。(2月27日)

ここで「ショックを受けた自分に困惑する」という彼女の姿を見ることができます。(「いいよ、委員長ともコラボしたことあるから」と自身を慰めるような発言もあります)
この事から樋口さんにとって委員長が、ただの同僚以上の存在になっていることがわかります。

その後、無事に誤解は解け、そこからオフラインで渋谷で会ったりもして(3月11日)、二人は一層交流を深めていきます。

しかし、そんな中で徐々に二人のチャンネル登録者数は大きく開いていきました。

 

そんなライバーとして差が付いていく中、楓さんが「かえみと」について言及しました。
要約すると、「『かえみと』として委員長とセットで語られるのはありがたい。ただ、それは委員長の足を引っ張ってしまうのではないか」という複雑な心中がここでは語られています。

 

そんな中、第二の事件が起こってしまいます。

「楓さんが、委員長に関する下ネタのツイートをした」――という炎上事件です。(4月5日)

※本件においては楓さんのアカウントから既にツイートは削除されていますが、客観的に見て美兎さんに対しての悪意が無かったことであろう事や、かえみとを論ずるに辺りどうしても必要な出来事である事も鑑みて、あえて本記事では筆者の見解として触れさせて頂きます。

そのツイートはすぐに消え、楓さんは「友人が悪戯でツイートした」と説明・謝罪を行っています。
内容は省きますが、これについては「二人に嫉妬して悪戯ツイートをした後輩が存在したのでは?」などファンの間では解釈が諸説あります。

ただ私の見解として一番状況(ツイッターの仕様など)を客観的に見た上で妥当な説としては「楓さんが『かえみと』百合妄想用の別アカウントを持っていて、誤爆したのではないか?」という憶測が筋が通っており、信憑性が高いと思っています。(当時たくさんあった百合妄想アカウントと同じような言葉使いのツイートだった為。ただし個人の見解であり、ご本人の言い分とは異なっている為、解釈の一つであるということはご留意ください)
しかし楓さんは清純キャラなこともあってか、活動を一時停止していました。

――そんな二人を取り巻く状況に対して、事件直後に委員長が自身の生放送で明示した見解がこちらです。

「かえみと は”正義”」――!

彼女はそう公式で宣言したのです。

委員長は事件前、3月17日に既に配信していた別の動画でこうも言っています。
――「親友が教室でうんこを漏らしたら、自分も漏らすべき」と。

委員長との差や関係に悩んでしまっていた楓さん。
そんなときに起きた、委員長を巻き込んでしまうハプニング。
しかしそれに対して委員長は「気にしなくていい」という気持ちを、初めての3D配信、初めてのニコニコ生放送という自身にとっても大切な場において、友人とファンへのメッセージを行動で示したのです。

 

③トラブルを乗り越えた先のハッピーエンド(4月末)

そうして楓さんも無事復帰しつつ、二人のライバーとしての活動は続きます。
しかし炎上での一件以来一ヶ月程、二人が配信で絡むことはほとんどありませんでした。
ファンの間では様々な憶測が流れます。

そんな中サブカルの祭典「ニコニコ超会議」(4月28日~29日)で、二人にオファーがかかりました。

ただ二人の出番は28日と29日で別れていました。
楓さんが28日の自分のコーナーを無事やりぬき、翌日に委員長の出番を控えたその夜……。

――突然、二人の「リアル同室配信」が始まったのです。
この配信、お互いが気を許していて始終楽しそうなのですが、その様子の一部が次の動画です。見てください。

楓「目見たら怖くない? 吸い込まれそうになる……」
兎「www なに? 口説き文句?」
楓「違うよ! なんでそうなるの!」

 

百合です。

普段強気な印象を見せる楓さんが、委員長とは目を合わせらない。
一方、普段は有名なVTuberとかには萎縮すらしてしまう委員長は、楓さんならまっすぐに見つめられる。
表面上のキャラクターとは違う二人の意外な関係性が語られています。

そんな会話をかわしながら、この日二人は同じ部屋で眠りについたのです。(ちなみに後に同室で寝たという事は二人の口から語られています)

……しかし、それだけでこの話は終わりません。
それすらもこの壮大な物語の伏線の一部だったのです。

翌日、ニコニコ超会議にて。
初めての大勢の前での舞台ということで、緊張する委員長に楓さんは控え室までついていっていました。
そんな中でのインタビューコーナー。
そこで「兜蟹」という芸人さんがインタビューをするのですが……。

――これがその時の様子です。見てください。

兜「吸い込まれそうな瞳をしている……」
楓「――やめとけー!」
兎「すみません、わたくしの『かのぴっぴ』がちょっと後ろで」

 

百合です。

こちら解説しますと、兜蟹さんによると「吸い込まれそう~」発言は前日の配信など全く知らない状況での、偶然でした。
企画の『Bar』というシチュエーションでのネタフリとのこと。
そこに対して、楓さんは「前日のお泊まり配信のネタで弄られた」と思い、脊椎反射でツッコミを入れてしまいます。
そして委員長は、おそらく「嫉妬心アピールをした楓さん」と、勘違いしてしまったのでしょう。
そこで兜蟹さんに解説しつつ楓さんへのアンサーとして、「かのぴっぴが後ろにいる」という発言をし、初見の方も理解できるジョークに落とし込んでいるんです。

ここからも委員長の「楓さんをフォローしなきゃ」という意思と、さらに独占欲と顕示欲のようなものが見えないでしょうか?
当初、「かえみと」に困惑していた楓さんも、ネタの一つとして上手くスルーできていた委員長も、ここにはもういないのです。
「かえみと」という概念を受け止め、一つのネタとして昇華した末に起きた奇跡のやりとりがここに誕生しました。

 

4.まとめ

この二人の素晴らしさ――それはお互いの対比と積み重ねにあると思います。

触れてきた文化も違う、趣味も違う、知名度にも差があり、身長にまで差がある。
そんな状態の二人ですが、楓さんはそこでその身長な性格からか、活動を続ける中考え過ぎたり悩んだりもしてしまいます。
しかしそこを委員長が優しく受け入れ、そして彼女の背中を後押しているのがこの二人の関係なのです。

それでいて委員長が不安で緊張している大舞台においても、楓さんは常にそばについていました。
最初はミライアカリさんにもびびっていた委員長が、今では楓さんの前で立派に堂々としている――これはきっと、彼女自身もまた楓さんと共に成長しているということなのかと思います。
お互いライバー以外の生活もある中で、ライバーとして、そして大事な友人として彼女たちは絆を積み重ねている――私には、そう見えるのです。

この二人は、たとえそれがファンサービスだとしても、共に支え合い協調し合う――そんな確固たる友情の姿を、私たちに見せてくれているのではないでしょうか。

興味が沸きましたら、ニコニコ動画で「かえみと」などで検索してみるとまとめられた動画が上がっていたりします。

実はこの二人、いつもイチャイチャしてるんです。
ファンの妄想ではないのが恐ろしい。

最後にクライマックスとも言える二人の楽しそうな様子のお泊まり配信も、貼っておきます。
見応え抜群ですので、長めの動画ではありますが時間があるときに是非視聴ください。

後編アーカイブ

この動画ではカレルチャペックのさくら恋紅茶なども出てくるんですが、その辺りの小物モチーフも含めてまるで創作物としか思えないような大変素晴らしい展開となっています。

おそらくは脚本はないと思うのですが、この二人の物語は脚本がいてもおかしくないぐらいに物語として面白いです。
お話として見ても相互に絡みあった密接な伏線が多く、とてもハイコンテクストで素晴らしいものになっていると思います。
是非興味がわきましたら、皆さんひっそりと彼女たちを応援してあげてください。

私は本当に最高の物を見せて頂いて、関係者並びに、この世界を創り上げた全てのものに感謝の祈りを捧げたいです。
ありがとうございました。

 

追記:6月18日
二人の物語は、更なる展開を迎えています。

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滝口 流

滝口 流

本業は小説を書いてます。 御用の方はTwitterまでどうぞ。

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