現在ツイッター上で「YouTubeの規約が更新された」という情報が拡散されており、「飲酒喫煙シーンを含む動画禁止」という文言からVTuberさんの飲酒配信などへの影響を懸念する声が広がっています。
YouTubeで新たな規約が更新。
・ドッキリ禁止
・飲酒喫煙シーンを含む動画禁止
・エロを匂わせる動画禁止
・危険性ある行為禁止NHKかよ!!
— TOMOKIN/トモキン大学教授 (@TOMOKIN_Voice) 2019年2月13日
登録者数11万人のYoutuberによるツイートということもあって拡散されましたが、実際の規約と照らし合わせると簡略化され過ぎた不正確な内容となっていました。
規約が変更されたのは一月前
規約が変更されたのは2019年1月16日のことで、つい先日変更されたわけではないことに注意してください。
詳細はこちらから確認することが出来ます。
また、「規約変更から2ヶ月間は新しい規約に違反した動画があっても削除されるだけでBANはされない。変更より以前の動画に対しても同様」という意味の記述があるため、すぐにBANされることはありませんし、過去のアーカイブについて心配する必要はないと考えられます。
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禁止されているのはアルコール販売
問題となっている飲酒についての実際の規約はこちらから確認できます。
YouTube では、規制対象または違法となる所定の商品やサービスを直接販売しようとするコンテンツ、または販売サイトへのリンク経由で間接的に販売しようとするコンテンツも制限しています。制限対象となる品目には、薬物、処方薬、アルコール、ニコチン製品、オンライン カジノ、偽造書類、盗難クレジット カード情報などが含まれます。
明確に禁止されているのはアルコールを販売する目的の動画、あるいは販売サイトへのリンクであり、飲酒を禁止するという意味の記述は見られませんでした。
ただし、深刻な身体的危害のある危険行為は許可されないという記述はあり、過度な飲酒や飲み比べ競争、罰ゲームとしての飲酒強要などはBANの対象になる可能性があります。
エロの基準
ヌードや性的なコンテンツに関する規約はこちらから確認できます。
ポルノなどの露骨な性的コンテンツは許可されません。フェティッシュを含む動画は、問題となる行為の過激度に応じて削除されるか、年齢制限を設けられます。
YouTubeが何を基準に過激なエロと判断するのかはわかりませんし、以前と比べて厳しくなったのかもはっきりしません。
規制が強化されたと明言されているのは動画のサムネイルと外部リンクに関してで、これらがポルノや暴力描写を含む場合はBAN対象になると書かれています。
危険なチャレンジやいたずらの禁止
「ドッキリの禁止」とまとめられているのは「危険性ある行為禁止」と同じことで、規約内での記述は次のようになっています。
・深刻な身体的危害のリスクを伴う行動を助長するチャレンジ
・深刻な身体的危険があると被害者に信じ込ませるいたずら
・未成年者に精神的苦痛を与えるいたずら
こういった規制が追加された理由は主にアメリカなどのYoutuberの間で体を張った危険なチャレンジが流行していることが原因だそうで、目隠しで野外を歩き回る『バードボックスチャレンジ』や、洗剤を食べる『タイドポッドチャレンジ』と呼ばれる企画や、他人や未成年に対して悪質だったり精神的にショックを与えるようないたずらが増えているために規制が強化されたそうです。
なので基本的に日本のVTuberの企画や身内間でのドッキリ企画がBAN対象になることはまず無いと考えていいでしょう。
まとめ
・飲酒喫煙 → 禁止されているのは販売。配信内での飲酒喫煙についての記述はない
・エロ → 規制が強化されたのはサムネイルと外部リンク
・ドッキリ → 禁止されたのは身体的危害のリスクのあるチャレンジ、他人・未成年に対する悪質ないたずら
・規約変更によってすぐにBANされたり、過去のアーカイブが理由でBANされることはない
以上が今回の件に対するまとめとなります。
しかし以前よりYoutubeのBANの基準は曖昧なため、規約に書いていないからと言って「飲酒配信やソフトエッチな配信は問題ない」といい切れるかどうかは正直なところわかりません。
しかしその辺りを判断するのはあくまでVTuberさんや所属事務所なので、ファンの皆さんは曖昧な情報を鵜呑みにして御本人に問い合わせたりしないようくれぐれも注意しましょう。